独標 Part3
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6時、お世話になった西穂山荘のテン場を後に、中尾根を下り上高地へと。

目ぼしをつけていた温泉が9時までなので、それに間に合うようにいそいそと。
コースタイムは2時間なので、まぁ大丈夫でしょう。

焼岳との分岐を過ぎると、一気に下っていきます。
途中なだらかな道に出ると、朝の森に囲まれて気持ちよく歩けます。
そしてまたどんどん下っていきます。
ここで登場、トレッキングポール。
この前の御嶽山ではイマイチ使い切れなかったんですが、今回は助かりました。
ポールのおかげでバランスがとりやすく、太もも前側の筋肉の負担も少ないです。
調子良く下っていると後ろから気配が。
さらに上を行くスピードで2人の男女が追い抜いていきました。
『天狗かよ・・・』
なぜそんなどうでもいいことを口走ったのか、天狗なわけないし、鍛えられた足腰なんでしょう。

ほどなくして、梓川の流れる音が聞こえてきました。やっとこさゴールの上高地です。
上高地からの西穂登山口すぐ横の上高地温泉ホテルの日帰り入浴に向かいます。
ザッバーーーンと汗を流し、脚の疲れを癒します。
こういったところにある『茶リンスinシャンプー』やら『茶ボディソープ』なんかの
とりあえずお茶成分を入れてみました、な匂いにも最近では安心感すら覚えます。

お風呂上がりに着替えて、上高地を散策。
ヘルメットぶら下げたクライマーの方やら、金持ちそうなコギレイな奥様まで、
いろんな方々がおりました。でも若干の曇りで少し残念。
食堂に入り、名物ナントカ定食にも目もくれず、カツ丼をオーダー。
お山から下りてくると、とりあえずドシッとしたものを体が欲します。

食堂の窓から河童橋を眺めながら、初めてのテン泊山行も無事終わったな〜とシミジミしていました。
望んでいたような天候ではなかったけれど、どれも素晴らしい経験ができました。
絶対また来よう、今は雲で見えないけれど、そこにはまだまだ素晴らしいお山が待っている!!
そう誓って食堂を後に。
帰り際、食堂の壁に貼ってある『いい旅 夢気分』で紹介されました!と
書いてあるプレートの渡辺徹が名物ナントカ定食を頬張る写真に苦笑いを覚えつつバスターミナルへ。

笑えるほどの強面運転手さん操るバスで、新島々バスターミナル、そして松本へと向かいます。
運転手さんの超絶ドラテクのおかげで、連絡する松本電鉄に間に合いませんでした・・・。
いや、細いトンネル内で立ち往生。どうやら前方で大型バス同士のすれ違いに苦戦中らしい。
『こんな程度のトンネルで苦労してちゃ、さっきまで僕たちが通ってきたトンネルもっと細いよ。』
とプロ目線で都会のバス運転手さんをdisり、車内のムードは和やかに。

強面運転手さんに別れを告げて、松本電鉄で松本駅へ。
お盆の帰省とも重なり、駅はすごい人。直近の名古屋行きはどれも満車。
なんとか、15時発しなの82号のチケットをとるも出発まで2時間。
ロープウェイ待ったり、日の出を待ったり、待つことには自信があったので、
松本市内を散策。朝の連続ドラマ小説の舞台にもなっている様でそのアピールがあちこちに。
お腹もすいたのでなにか食べようにも美味しいお店のアテも無く。
勇気をだして女性に聞くも『知らなーい』と予想通りの返事。
危うくガストに行きかけたところ蕎麦屋を発見。蕎麦とビールっちゅう至福の一時を堪能しました。

そして、しなの82号は名古屋へ向けて出発です。


実は西穂山荘で若い仙台から来たカップルとお話しする機会がありました。
そこではもちろん、震災の話も。
さんざん言われてるだろうと、のど元まで我慢していた震災の話。つい振ってしまった。
もう、悲惨で残酷だと。でも、いつまでもそうは言ってられない。
悲しいこともあるけど、楽しいことも見つけないと。山が楽しいから登るんです、と。
そうだよね、山は楽しいっ! また山で会いましょう!


山間を抜け、ビルが建ち並ぶ名古屋へ到着。
見慣れた景色が違うように見える気がする。たぶん気のせい。
あぁ、終わった。この一人旅、行ってよかった。

充実感が体いっぱいに広がり、この夏の『いい旅 夢気分』は幕を下ろした。
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by motnorm | 2011-08-17 17:28 | mountains
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